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メディアへの寄稿履歴 インプットとアウトプット

【2015年11月11日 南日本新聞 ”南天” 掲載】

最近ある本で「インプットとアウトプットは二つでセット」という記述を読んだ。つまり、知識や技術の習得(インプット)をいくら頑張っても、それを生かすこと(アウトプット)ができなければ意味がない、ということである。出口のない入り口があり得ないのと同じなのだ。

これを読んでいて、ふと「まさに税理士にも言えることだな」と思った。われわれ税理士は日々かなりの情報をインプットしている。業界紙をはじめ、経済誌、専門誌などは毎日のように送られてくるし、税法の改正や制度の変更などの研修にも熱心に取り組んでいる。

これらインプットが膨大な割には、アウトプットは今ひとつである。例えば、最近話題の「マイナンバー」や「消費税の軽減税率」「地方創生支援」などは、まさに当事者であるにもかかわらず表立った活動が見えてこない。私の事務所では「マイナンバーセミナー」を既に2回実施したが、これは少数派である。もっと多くの税理士が情報発信すべきではないだろうか。

また、セミナー以外にも、例えばこのように新聞にコラムを掲載するのも、情報発信としては有効だと思っている。こういう場でわれわれの専門用語を羅列するわけにはいかないので、「分かりやすく伝える」ための訓練にもなる。アウトプットはお客さんのためだけではなく、世の中のためでもあるのだ。

この発想をさらに広げて、一般の経営者の方にもアウトプットをお願いしたい。経営者は業界のプロであり、その知識は本人が思っている以上に社会にとって貴重な財産である。

生真面目な日本人は、研修や勉強などのインプットはかなり頑張っているが、アウトプットはあまり得意ではないように見える。SNSなど情報発信の手段は昔に比べて格段に増えている。もったいないので、プロとしての情報発信(アウトプット)をもっと心掛けてみたらどうだろう。