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連載コラム MCコラム第95話 社長は誰でもオンリーワン―ただ、「唯一性」は伝えなければ「唯一性」にならない―  

 

 

よく「ナンバーワンではなく、オンリーワンを目指せ!」と言った言葉を聞きます。

それは、

「ナンバーワンというのは、他者と比べて規模や組織力、技術や商品力などにもともと差があり過ぎた場合、目指したとしても到底届かない、というのが現実である。そこで、非常に無理をしてしまうとか、或いは諦めて自暴自棄になるよりは、自分だけにしかないもの、自分にしかできないことでオンリーワンを目指せばいいじゃないか。」

と、いったニュアンスで使われるのではないでしょうか。

 

しかし、よく考えてみれば、例え同業者であっても、全く同じように仕事をしたり、全く同じ商材を取り扱う、ということはないわけで、そういう意味では自分が営んでいる事業は、多かれ少なかれオンリーワンということになります。

 

これを社長に置き換えてみても同様で、同業者といえども、社長によって考え方や事業への取り組み方、構想や夢、といったものは微妙に違います。そう考えれば、世の中に全く同じ社長というのはいないことになり、逆にオンリーワンであって当り前なわけです。

 

ただここで問題になるのは、それが「際立ったオンリーワン」なのか、「そこそこのオンリーワン」なのか、ということです。

オンリーワンというのは日本語で言えば「唯一」ということになります。

どうせ「唯一」であるのなら、際立っていなければ面白みがありません。

 

私はこれまで、自社の持つストーリーや独自性といったものを「情報発信」という形で、世に問うことに大きな意味がある、と繰り返し述べてきました。

ここでいう「ストーリーや独自性」は、我が社の持つ「唯一性」と言い換えることもできます。

 

更に、私がこれまで述べてきた「唯一性」というのは、世に知らしめて初めて意味を持ちます。

自分自身でいくら「俺はオンリーワンだ。他に代えの効かない存在なのだ!」と、叫んだところで、世の中の人がそう認めなければ全く意味がありません。

つまり、「唯一性」は「情報発信」とペアになって、ようやくその強みを発揮することができるのです。

 

こういうことを申し上げますと

「いやうちの商売は、所詮どこにでもあるような○○業だから、オンリーワンなどと言えるところなどなにもないよ。」

という声が聞こえてきそうです。

ただ、そんなことは承知の上で、あえて申し上げているのですから、自分の会社なり事業の特長をもう一度考えてみて下さい。

 

確かに、そんな風に自信無さげに言われる社長の会社には、オンリーワンと言えるような際立った特長などないかも知れません。しかし、前述のようにほかと全く同じということはないはずですので、自社のオンリーワンなところを探して見るべきなのです。

 

そしてそれを、いかなる形でもいいので、「情報発信」するのです。

そうすれば、そのわずかなオンリーワン部分に、注目する人、共感する人が現れてくる可能性が生まれます。

更に、その共感者の評価によって、オンリーワン部分がより明確化し、そこに磨きをかけていくきっかけを作ることができます。

それから、これまで何度も申し上げてきましたように、そんなこと(情報発信)をする人は極めて少ないので、それ自体が特徴となります。ここでも、思わぬ形のオンリーワンが実現することになるのです。

 

現代は、横並びであればOK、うまくいった人の真似をしていれば安心、余計なことをしなければまず安全、といった時代ではありません。

むしろ、横並びでない部分、我が社にしかない部分、オンリーワンな部分をアピールしていくべきなのです。

 

「うちは、オンリーワンな部分が結構あって、そこは自信がある。」と、思うのであれば、そこに更に磨きをかけていけばいいと思います。逆にそこが弱い、と感じるのであれば、前述のように少し頑張って探し出し、それをアピールするのです。

いずれにしてもそれは「情報発信」とペアになっていなければ意味がありません。何故ならば、こちら側の思い込みだけでなく、他者からの評価と掛け合わせることで、真のオンリーワン部分が確定するからです。

 

現代は、地域においても業種においても「オンリーワン」であることは極めて重要です。

その「唯一性」が高い評価の対象となるからです。

ただそれは一朝一夕に手に入るものではなく、常にそれを目指すこと、そして常に情報発信をして他者の評価にさらされること、が大きな条件になります。

 

困難ではありますが、目指しがいのある挑戦です。

「オンリーワン」実現のために、継続的かつ意味のある「情報発信」を続けてみて下さい。