連載コラム MCコラム第24話 社長の情報発信、そんなに続くものなのか?―ネタ切れの恐怖と戦う― Ⅰ
私が、FMラジオのビジネス番組を5年間、一般紙や専門誌へのシリーズ投稿や連載をもう何回も経験しているという話をすると、それを聞いた人が
「よくそんなにしゃべったり書いたりするネタが続きますね。」
と、驚かれます。
情報発信はいいけれど、そんなに続けられるものか、元になる材料(ネタ)は尽きないのか、と皆さん考えてしまうらしいのです。
私が最初の連載を経験したのは、隔週発行の業界誌へ連続12回シリーズの投稿でした。
業界の専門性からは少し外れた内容ではありましたが、私の得意分野であるマーケティングをテーマになんとか書かせてもらいました。
「なんとか・・」と書いたのは、さすがに最初の経験のため勝手がわからず、方向性などあれこれ迷ったからです。
それでも途中から書き方のコツを掴んで、どうにかこうにか12回書ききることができたのです。
この時はネタ云々よりも、書き方とか分かり易さとかに神経を使いました。
まあ、とにかく夢中で最後まで書き終えたという感じです。
一番長く続いているのはラジオ放送で、これは現在5年目に入っています。
番組は、月に1回のペースで放送されていますので、その放送回数は既に50回を超えています。
1回の放送で30分近くしゃべるために、A4のコピー用紙2枚半くらいの分量の原稿が必要です。
ここが「本当にネタは大丈夫なのか?」と、みんなに驚かれるところなのでしょう。
結論から申し上げると、ネタに困った、枯渇してしまったということはありません。
もちろん、毎回テーマについて懸命に考える、中身を吟味するといった苦労は絶えませんが、言いたいことはいろいろとあるものです。
私の場合、ラジオにおいても「中小企業の経営支援」を切り口にしているために、テーマとしての間口は比較的広いことになります。
このテーマを広げてみたり深めてみたり、色々と工夫しながら1回1回の放送分を作り上げていくのです。
放送に際して、その時間きちんと出演ししゃべることは、当たり前ですが変更の効かない「約束」ですので、これを守らないということはあり得ません。
特に私の場合、生放送のため気を使います。
この仕事は、ついつい怠けがちになりそうな自分を一定間隔で追い込むいい機会になるのです。
つづく