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連載コラム MCコラム第90話 社長の「情報発信」は自ずと自己研鑽に繋がる―自分を追い込むことで見えてくるもの―  

 

 

「情報発信」をするということは、当たり前の話ですが、それを全くやっていない人に比べて世間の注目をより浴びることになります。初めのうちはそれほどでもなくても、続けていれば、やがてSNSなどの読者は、それなりの数が蓄積されてきます。

 

さて、この多くの人に注目されるというポジションは、発信者にどういう影響を与えるのでしょうか。そういったことを何もしなかったときと同じ状況であるはずがありません。

 

もちろんここで私が述べている「情報発信」というのは、あくまでもビジネスライクなものであり、プライベートなものや趣味の世界などは指しません。その内容は当然、ビジネスにおける専門性に関するものがほとんどであることを前提としています。

 

そういった前提の「情報発信」というのは面白いもので、それを続けていれば「情報発信」のやり方だけでなく、自らの専門性についても磨きがかかってきます。それはおそらく、ビジネスを意識したこのタイプの「情報発信」には責任がともなうということと、注目されることで「もっとレベルを上げなければ・・」と、自分をいい意味で追い込むことになるからです。

 

人は社会人であれば誰でも、仕事を通じて自分の専門性を顧客に伝えます。普段それを真摯にきちんと行なっていれば、別に文句を言われることもありません。

専門性を伝えたいのであれば、普段の仕事で充分、という意見があることも承知しています。確かにそれが本筋であり、わざわざ自分の専門性を「情報発信」という別の形で伝える必要性などない、と言えるのかも知れません。

 

にもかかわらず、「情報発信」を通じて専門性を伝えることに意味があるのは何故でしょうか。あえてこんな別ルートを私がお勧めするのにはどんな意味があるのでしょうか・・・それは自分の専門性に対して、客観的かつ俯瞰的な視点を与えることになるからです。

 

人は仕事を通じて自らの専門性を顧客に提供するとき、どっぷりとその中につかり、自分を客観的に見ることはあまりしません。またその最中はそうあるべきで、そんな風に集中していなければ、いい仕事も提供できないでしょう。

 

しかし、現代社会において仕事における専門部分の進化は、様々な業種において日進月歩であることも事実です。その進化した専門性に対する「見直し」は、どっぷりとはまっている仕事の現場にいる時よりも、少し総体的、俯瞰的に見ることのできる「別の場」の方が適切なのです。その「別の場」というのを、「情報発信」の場に置き換えてみればどうでしょうか、とご提案しているのです。こう考えていくと、我々が何をすべきかがわかってきます。

 

例えば一つの仕事を終えたとき、そこから学んだ様々な事象、教訓、反省など振り返るべきことを、自身の中でそれを反芻し、整理し、表現してみるのです。或いは業界の会合などで、自身の事業に参考になる話など聞いた時は、やはりそれを頭の中で復唱し、整理して書いてみるのもいいでしょう。

 

特に経営者であれば、そういった使えるネタの幅はかなり広いはずです。自身の専門性についてだけではなく、もっと経営全般の感想であってもいいかも知れません。こういったすべてのことを、そのときのテーマとして「情報発信」してみるのです。

 

ここで冒頭の話に戻りますが、そうやって発信された情報は、やがて人々の注目を浴びることになります。その認知度が上がれば上がるほど、横並びの業界の中から一歩抜きんでた存在になる可能性が大きくなるのです。

 

というのは、ここまで述べてきましたように、常に自らの専門性を俯瞰し考察して発信しているために、そのことに対する見識が深くなるばかりでなく、それを目にした人たちにも有益な情報を伝えていることになるからです。

 

以前から申し上げていますように、経営者の発信する情報というのは、こちらが想定している以上に意外なファンがついたりするものです。そこから新たなビジネスの種が広がるかも知れません。

 

継続的な情報発信というのは、初めなかなかしんどいところもありますが、めげずに続けてみて下さい。

必ず、プラス効果となって、それを頑張った経営者にフィードバックされることと確信します。