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連載コラム MCコラム第93話 社長の「情報発信」は存在の証(あかし)―黙っていれば存在していないのと同じ―  

 

 

仕事柄、ビジネス書はよく読みますが、中でも経営コンサルタントである大前研一氏の著作は、常に時代の最先端を行っており、最新のビジネス情報を掴むためには非常に役に立ちます。最も新しいものに「個人が企業を強くする」という新刊があります。

 

この中で、大前氏が主宰する「ビジネス・ブレークスルー(BBT)大学大学院」というビジネススクールについて触れておられたのですが、ここでの授業が大変興味深いものでした。

 

その様子ついて、以下引用します。

―(大前氏が授業を受け持つ「経営戦略」のクラスでは)クラス全員でネット上で議論しながら〝答え″を導き出すのだが、学生が3か月間に発言する回数は平均75回なので、発言が50回以下だった学生や最後に慌てて何度も発言をして帳尻を合わせた学生は落第・再履修となる。発言していないということはクラスに貢献していないということであり、貢献しない学生はネットワーク社会では存在しないのと同じだからである。

 

この説明からも、この学校における学生たちの、かなりシビアな勉強の状況が浮かんできます。積極的な発言のない学生は、容赦なく淘汰される様子が目に浮かぶようです。

 

私は「経営者の情報発信」にも、同じようなことが言えるのではないか、と思っています。つまり、自らの事業やサービス、商材などを、できるだけ広く世の中にアピールしたい、という気持ちを持ちながら、何も情報発信しないでいれば、結局は「存在しない」のと一緒なのではないか、ということなのです。

将来、国際的なビジネスシーンでの活躍を夢見る学生たちと、現在進行している事業の発展を望む経営者達とは、「自己プレゼンテーション」の必要性において、全く同様の立場なのです。

 

「自分の事業くらい自分で自由に考えたい。勉強中の学生たち(といっても多くの社会人を含んでいますが・・)と一緒にして欲しくない。」といった経営者の声も聞こえてきそうですが、「これからの世の中、いよいよそうも行きそうもないな・・」というのが私の意見です。

 

これまで私が述べてきたのは、

積極的に「情報発信」など行なっている経営者がほとんどいない中、ちょっとずつでもそれを始めることで、それらの経営者とは明らかな「差別化」を図ることができますよ。―

といったものでした。

 

現在でも、日本国内において基本的には、その状況は変わっていません。しかし、大前氏の著作など読んでいくと、国際ビジネス社会では、そんなのんきなことさえ言っていられないような状況なのです。積極的な発言、或いは「情報発信」を行なわない者はやがて淘汰される・・・といったシビアな世界が現実のものとなっています。

 

ここで私が申し上げたいのは「今すぐ積極的な「情報発信」など、どんどんやっていかないと、国際ビジネス社会に後れを取りますよ。」といったことではありません。世の中の大きな潮流が、そういった経営者の行為を求め始めている、ということなのです。

膨大な情報が行きかうネット社会において、自らの存在を何もアピールしなければ、存在していないものと見なされますよ、ということなのです。

 

こういった時代環境に、普通に馴染んでいくためには、普段からかなり積極的に「情報発信」の訓練を積んでおくに越したことはありません。これまで私は、「こちら側」からの意思で、積極的に「情報発信」することをお勧めしてきましたが、今や、我々を取り巻くビジネス環境そのものも、それを強く求め始めているのです。

 

そういう意味では少しでも早く、様々な形で「社長の情報発信」というものを始めていただきたいと思っています。私は、その滑り出しにおける方法論、継続するためのコンテンツ作りなど、必要なサポートを行なう準備を整えています。このノウハウの積極的なご利用を願っています。