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連載コラム MCコラム第103話 圧倒的な差別化を図れる組織的な「情報発信」―社員との意識共有は最強の武器となる―  

私は月に1回放送される地域FMでのレギュラー番組を、自分が主体となっているものを1本、ゲストとして出演するものを1本の計2本担当しています。それから、不定期ですが、お隣りの市の地域FMでは2時間の長時間番組でしゃべることもあります。

 

また、書いたものを発表する場としては、以前、地元の地方新聞に半年間コラムを連載したことがありました。業界紙には、数年おきに十数回連載の専門分野に関するコラムを書いたことがあります。また、800文字前後のブログを毎日と1500から2000文字くらいのこのコラムを週1回、それぞれ違うHPに掲載しています。

 

「情報発信」をプロとしてお勧めしている身ですので、こうやって、自らもかなりの量の情報を日々発信している訳です。

これは言うまでもなく、私自身や私が経営している会社や事務所といった事業を、広く理解し支持していただくために実施していることです。

 

さて、こういった活動にも、もうかなり長く取り組んでいますので、様々な形でその効果は表れてきています。地域の多くの経営者や同業者が伸び悩む中、私のところに対するお問い合わせは以前に比べて増えてきており、業績の向上にも貢献しているのです。それが、私の狙いでもありましたから、私の思惑は当たったということになります。

 

ところで、私と一緒に働く社員たちは、自分たちのボスのこういった活動をどう捉えているのでしょうか。

今のところ、外に出てこんなことをやっているのは私だけで、社員にはどちらかといえば地道なルーチンワークを受け持ってもらっています。

 

そもそも私は「経営トップ自らによる情報発信の重要性」を、コンサルティングしているのですから、看板とやっていることが乖離していては信用問題です。

そういう意味では、言っていることとやっていることは、今のところきちんと一致させています。

とはいえ、やがては自分一人だけではなく、組織的な情報発信の重要性も視野に入れていますので、社員たちの感想や捉え方も気になるところではあります。

 

ただ、私はこれまで、私が現在実行している情報発信について、特に社員に「注目するように」とは言ってきませんでした。そこは社員の自主性に任せていたのです。ブログやコラムにしても、読んでいる社員もいれば、読んでいない人もいると思います。ラジオだけは放送日が平日で時間も勤務時間と重なっていますので、ほとんどの社員が聴いていないと思います。

 

ところで私は、今後この状況も少しずつ変えて行こうと思っています。

というのは、理想的に言えば、情報発信そのものは組織的に行なっていくべきものであり、社員を含めた組織全体が、そのことを強く意識すべきものだと考えるからにほかなりません。

 

そこで、強制ではありませんが、たまたま私の車に同行する社員が出てきたとき(大抵私の車で移動し、私が運転するのですが・・)は、ラジオ放送を録音したCDを一緒に聞くようにしています。自分の声が流れる放送を聴くのは、どちらかといえば恥ずかしいものです。しかしちょっと無理して「これがつい先日の放送。どうだい?」と、気軽を装って感想などを聞くようにしています。

 

社員にとっては多少迷惑なボスの行動かも知れませんが、これも仕事の一環です。

それに、ある意味重要なことは、社内で言っていることと少し違った表現や切り口でしゃべっていますので、彼らに私の考えていることや考え方を知ってもらういい機会だと思うからです。

 

それからこのコラムは、アップする前に一人の社員に、私が音読して聴いてもらっています。その社員が聞いていてよくわからない表現、内容が出てきたとき指摘してもらうためです。ほとんどダメ出しをされることはないのですが、読んでいる自分が読みにくい箇所があったり、よくわからない表現が出てくる場合がありますので、そのときは書き直しています。

 

こうやって、少しずつ社員を巻き込んだ組織的な情報発信活動を広げて行こうと考えているのです。そんなことを実践していたところ、先日こんなことがありました。

私が出演していたラジオ番組に、社員の一人が出演することになったのです。

彼は経営計画のコンサルティングや、対外セミナーなどを担当しており、絶えず外に向かっての売り込みが必要なために、こういう機会を利用してみては、と思ったのです。たまたま休みの日の放送だったので、私も聞いてみましたが、よく頑張ってしゃべっていました。番組の前後に私の社名が何回も紹介されたのは言うまでもありません。

 

このような、社員を巻き込んでの情報発信活動は、すぐに実行できる訳ではありません。

まずは社長が先頭に立って、そういう雰囲気を作っていくことが大事です。

 

そして、これは毎回言っていることですが、そんなことを実践している社長は極めて少数派ですので、大きな差別化につながります。

ここに社員までが加わって、組織的に「情報発信」ができるようになれば、そんな組織はさらに少なく、ほぼ皆無といってもいいくらいですので、極めて特異な存在になります。

他社に対して圧倒的な差別化を実践できる情報発信戦略、ここへ向かって一歩踏み出してみませんか。