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連載コラム MCコラム第42話 企業の持つ「隠れ資産」について考える  ―これこそがアピールすべき宝物―Ⅱ

 

ここで私が考える「企業資産」というのは、決算書上に表現される「貸借対照表」だけで説明できるものではありません。「貸借対照表」は、企業の持つ有形無形の資産を数字で表現したものですが、企業にはそういった表舞台に表されるものだけでなく、その裏に隠れた大きな資産があるのです。

 

それが、私がこのコラムでしばしば述べてきた、企業の理念哲学であったり、思いやこだわり、信条、受け継がれてきた伝統といったものなのです。更に、特殊な技術や人材、社長の人脈といったものも「貸借対照表」には全く表現されません。

この裏に隠れた資産が極めて重要なものと私は考えました。(便宜上、この資産を「隠れ企業資産」と呼びます。)

 

というのは、企業がそれを外にアピールすることでプラスに働くのは、この「隠れ企業資産」に他ならないからです。通常、「貸借対照表」そのものを表にアピールすることはありませんし、アピールしたところで何のプラスにもなりません。

中小企業の場合「貸借対照表」を重視する第3者は、返済原資が確保できるかどうかの判定に一喜一憂する銀行くらいです。(大企業には「株主」という厳しい判定者が存在します。)

 

決算書に表される「貸借対照表」と「隠れ企業資産」はいわば表裏一体をなすもので、「隠れ企業資産」の質が高く強固なものであれば、それは良い数字となって「貸借対照表」にも反映されます。

逆に「隠れ企業資産」が脆弱であったり制度疲労を起こしていれば、それはやはり悪い数字となって「貸借対照表」に反映されるのです。

 

先述しましたように、通常のコンサルティングは「損益計算書」における数字を伸ばすために直接働きかけるものがほとんどです。そのノウハウに、この「隠れ企業資産」を利用していこう、というものはありません。

というのは、この「隠れ企業資産」は、企業活動の中でなんとなく醸し出されるものであって、それを特別に抽出してはっきりとした形で外にアピールする類のものではない、と考えられているからです。

 

しかしながら、これは非常にもったいないことです。何故ならば、この「隠れ企業資産」は、企業を取り巻く関係者にとって、とりわけ顧客にとって「知る価値」のあるものだからです。

今の時代、多くのライバル企業、ライバル商品のある中で、顧客が御社を選ぶには、特別な「理由」が必要です。他を差し置いて御社を選ぶだけの裏付け、「理由」が必要なのです。

その「理由付け」に大きく背中を押してくれるのが、「隠れ企業資産」の情報なのです。

以前このことを私は「差別化」という言葉でも説明しましたが、他社との「差別化」はこういう考え方の基でも実行できるのです。

 

これが「隠れ企業資産」をしっかりと把握し、外に対するアピール材料として高度利用していこう、という私の考え方なのです。

その方法論までひっくるめて私のコンサルティングのコンテンツとなっています。その効果について自ら証明している私の事業ではありますが、まずはそのプロセスや内容についてセミナーで聞いていただければ幸いです。