連載コラム MCコラム第11話 チャンスは掴め、掴んだら離すな! Ⅰ
これまでも書いてきましたように、現代の経営は様々に多重的多層的な努力を重ねないとうまくいかない、というのは言うまでもないことです。
高度経済成長時代のように、ひたすらただ頑張ればどんどん儲かってしまう、なんてことはまず起こりません。
それでもたまたま千載一遇のようなチャンスが巡ってくることがあります。
例えば、今盛んにマスメディア等で宣伝している「過払い金返還請求」があります。
これは、なかなか収入が上がらなくなった弁護士業にとって降ってわいたようなビジネスチャンスでした。
この状況はまだ続いていますが、弁護士はそろそろ次の一手を考えなくてはならない時期に来ていることでしょう。
また、少し前に焼酎ブームというのがありました。
どちらかといえばローカルなエリアでの飲み物だった芋焼酎が、ブームになったことで一挙に全国区のポジションを手に入れたのです。
焼酎の消費量は一気に伸びました。
しかし、これもブームがいったん収まって、焼酎の愛飲者がそれほど大きく減った訳ではないのに、好業績を維持できているのはほぼ『霧島』一社という状況です。
そして今、「ふるさと納税」という制度が施行されたおかげで、地方の多くの企業がチャンスを掴もうとしています。
これは、納税されたその地域が、原則地元の特産品を提供することになっているからです。
売り出したい特産品をうまくアピールすれば、制度に乗ってビジネスチャンスを掴むきっかけになることは大いに期待できます。
このように、いつもいつもという訳ではありませんが、何かのきっかけで大きなビジネスチャンスが巡ってくるということは時折起こるものです。
つづく